「東京チェンソーズ」訪問記

東京・檜原村の林業会社、「東京チェンソーズ」とワークショップを共同開催するあたり、本社で打ち合わせをしてきました。担当者の吉田尚樹さん(上写真)から、お話を伺う中で興味をそそられたのは、東京チェンソーズの「木の1本まるごと販売」という活動でした。

https://tokyo-chainsaws.jp/ippon/material/

「1本まるごと販売」とは何かというと、通常の林業では木端とされ、チップ加工に流れてしまうような枝から、作業道を作るために掘り起こされる根っこに至るまで、今まで仕方なく森に置き去りにされていたような木々に新しい価値を見出し、暮らしに還元していくための活動です。

材料が置いてある倉庫も拝見した時にも、その広場には写真のような不思議なオブジェとなった木材が置いてありました。皮を剥き、乾燥させ、枝を剪定して在庫としてストックしているそう。

自社オリジナルの「山男のガチャ」の材料にするほか、企業向けに店舗の壁面に使用したり、吹き抜け空間に吊るしたり、活用しているとのことでした。

きれいに整えられた枝は見れば見るほど、(何かに使えそう…)と想像力をかき立てられます。

檜原村にある「森のおもちゃ美術館」でその一部を見られるほか、各所イベントに出店されているので、気になる方は東京チェンソーズのSNSをぜひ覗いてみてください。

最近は東京・昭島市のモリパーク・アウトドアビレッジで定期的にイベントを開催しているそうです。

そんな東京チェンソーズと、4月15日(土)、4月16日(日)の2日間、共同でワークショップを開催します。ご興味のある方は、以下のイベント詳細ページをご覧ください。

(文・大沼勇樹/グループモノ・モノ)

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